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2023.09.20 22:00

賢くなった新Apple Watch 9 Siriの返事も速く、触れずに操作

新世代の超広帯域無線チップ内蔵。日本では制限あり

システムチップのS9には新しい第2世代の超広帯域無線(UWB)チップが組み込まれた。Apple Watchは2020年に発売されたSeries 6から超広帯域無線に対応した。アップルは外部のデベロッパ向けにNearby Interactionフレームワークを提供して、iPhoneやApple Watchと連携するUWBアクセサリのエコシステム拡大にも力を入れている。

第2世代の超広帯域無線を搭載するApple Watchは、画面に表示される距離・方向をトラッキングしながら、ペアリングしたiPhoneの「正確な場所を見つける」機能を実現する。またスマートスピーカーのHomePodの4メートル以内に近づくと、Apple Watchで再生中のトラックを遠隔操作したり、何も再生していない時にはスマートスタックにおすすめの楽曲を表示してリスニングを促す機能も新設した。

だが、残念ながらどちらの機能も今回は試せなかった。その理由は新しいUWBチップが使う無線電波の仕様が、日本国内では総務省が管轄するUWB無線システムの運用制限に触れているからだ。

現在もApple WatchからBluetoothベースの「デバイスを探す」機能を使えば、ペアリングしているiPhoneから音を鳴らして位置を探せるし、HomePodもAirPlayを介してApple Watchから音楽再生をコントロールできる。新世代UWBが機能しないことによる大きな不便はないが、今後に向けて日本国内での対応が進むのか注目したい。Apple Watchユーザーの使い勝手に大きな差が付かないことを願うばかりだ。

カーボンニュートラルを商品ボックスにも徹底

アップルはApple Watchの商品を効率よく輸送できるように、今回はSeries 9とApple Watch SEのボックスを小型化した。Apple Watchを買い換え・買い増しする方は新しいボックスのサイズに驚くだろう。

上がSeries 8のボックス。下のSeries 9のボックスがかなりコンパクトに上がSeries 8のボックス。下のSeries 9のボックスがかなりコンパクトに

カーボンニュートラルな製品であることの証明は、ボックスの側面にプリントされたアップル独自のデザインによる緑色のシンボルロゴが目印になっている。Series 9とSEは「スポーツループ」、Ultraは「アルパインループ」と「トレイルループ」のバンドを組み合わせると「カーボンニュートラルなApple Watch」になることを覚えておきたい。

連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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編集=安井克至

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