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2023.09.20 22:00

賢くなった新Apple Watch 9 Siriの返事も速く、触れずに操作

2023年の新しいApple Watch。左がSeries 9、右がUltra 2

iPhoneのカメラのシャッターをリモート操作したり、アラームを止める、ワークアウトを開始するといった操作がウォッチの画面やボタンに触れずに行える。筆者は片手が荷物でふさがっているときや、サイクリングの自動検出に応答するときに便利な機能であることを実感した。
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将来はタップの回数を増やしたり、リズムを変えてマルチタップに対応することも技術的には可能なはずだ。アップルとしてはまずシンプルに使えるダブルタップからスタートして、Apple Watchがジェスチャー操作にも対応していることを多くのユーザーに知らしめた後に、体験を拡大することも考えているようだ。

画面はより明るく。陽射しの強い屋外での視認性が向上

Series 9、Ultra 2のハードウェア的な進化として、ほかにも画面の最大輝度が向上したことを挙げたい。

ディスプレイなど製品を構成するコンポーネントは昨年のモデルから変えていない。代わりに高性能なS9チップを活かして、ディスプレイが必要とする時により電源を効率よく振り分けるようにシステムを再設計している。

特にUltra 2は昨年のモデルから最大輝度が50%向上。3000ニトの明るさを出せることから、強い陽射しが照る屋外で画面の視認性が高くなっている。アウトドアスポーツを楽しむ方に最適なスマートウォッチだ。
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右がUltra 2、左が初代のUltra。画面の明るさが50%増して、屋外での視認性が高くなる。とはいえ、初代のUltraも十分に性能は高いといえる右がUltra 2、左が初代のUltra。画面の明るさが50%増して、屋外での視認性が高くなる。とはいえ、初代のUltraも十分に性能は高いといえる

S9チップは効率性能も約25%、前世代のS8チップよりも高めている。Series 9はダブルタップやHey Siriの入力操作に対して常時待機していながら、内蔵バッテリーによるスタミナ性能をSeries 8から落とすことなく維持した。

Ultra 2については、Apple Watchのエッセンシャルな機能を制限することなくバッテリーを節約する「低電力モード」に切り換えると、連続して使える最長時間が約12時間ほど初代のUltraよりも延びた。公称スペックは約72時間としている。
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編集=安井克至

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