働き方

2023.09.24 12:30

「最低限の仕事しかしない月曜日」が生産性と時間管理をがらりと変える

Getty Images

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仕事と私生活、セルフケアのバランスを図ることは難しい。さらに、キャリアを最優先することを美徳とする「ハッスルカルチャー」は、こうしたバランスをいっそう難しくしており「日曜日の憂鬱」や「ブルーマンデー」に悩まされる人を多数生み出している。最大限の力を常に一貫して発揮するよう、絶え間なくプレッシャーをかけられれば、疲れ果て、打ちのめされてしまうのも当然だろう。
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リンクトインは2023年2月のブログで、瞑想アプリ「Headspace」が行なった調査について取り上げた。これによれば、米国の被雇用者のうち「毎週日曜日に、これからまた1週間が始まると思うと不安を覚える」と回答した人は75%近くに上った。こうした不安やストレスを感じずに済むよう、自分の習慣をより生産的なものへと変える、なんらかの解決策が必要なのは明らかだ。

世論調査会社YouGov(ユーガブ)が4000人を対象に実施した2021年の調査でも「一番嫌いな曜日は月曜だ」と回答した人が58%に上った。最近、米国の職場で話題になっている「最低限の仕事しかしない月曜日(Bare Minimum Monday)」というトレンドは、こうした問題を解決しようとする1つの動きと言える。

「最低限の仕事しかしない月曜日」をはやらせたのは、元医療機器販売員で、現在はTikTokなどで生産性について情報を発信しているマリサ・ジョー・メイズだ。きっかけは、メイズ自身が日曜日のたびにストレスを感じ、月曜日は決まって仕事に遅れが出ることだった。
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当時のメイズは、やるべきことがずらりと並んだToDoリストをこなせないという罪悪感にさいなまれ、自分はなんて非生産的な人間なのだろうと思うことが多々あったという。そして、TikTokに投稿したある動画のなかで「こうしたメッセージを発信したのは、自分で自分にプレッシャーをかけすぎて、何かを達成することが困難になっていたからだ」と述べている。

「最低限の仕事しかしない月曜日」とは、突き詰めれば、現在変化しつつある仕事のダイナミクスに対する反応だ。生産性だけでなくウェルビーイングも重要であることを認める、バランスの取れたアプローチを推進する動きなのだ。

「最低限の仕事しかしない月曜日」を受け入れると、月曜日が一変するだけではない。生産性と合理的な時間管理についての見方もまた、がらりと変わる可能性がある。その理由を2つ紹介しよう。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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