マスクは、イスラエルのネタニヤフ首相との会談の中で、すでに導入済みのX Premium(旧Twitter Blue)に加えて、すべてのユーザーに支払いを求める少額のサブスクリプション制度を導入すると述べた。
このような仕組みを導入することは「巨大なボット軍団に対抗する唯一の方法だ」と彼は説明した。マスクによると、ボットはわずかな費用で構築が可能だが、すべてのXのユーザーが少額の費用を支払うことになれば、大量のボットを展開するためのコストは非常に高くなるという。
彼はまた、人工知能(AI)を用いたボットが、ボットを阻止するためのCAPTCHAテストをパスするのがうまくなっていると述べた。
マスクのこの発言は、ネタニヤフ首相が「Xからボットを追放すれば、反ユダヤ主義を抑制できるかもしれない」と発言したことを受けてのものだった。
マスクがすべてのXのサービスを有料化すれば、昨年10月にツイッターを買収して以降に、さまざまな機能の有料化を進める彼の努力の集大成と呼べるものになる。ツイッターは、買収前の最後の四半期決算報告で、3億4400万ドル(約500億円)の損失を計上しており、収益化は必須の課題になっていた。マスクはツイッターの実権を握って以降に、約7500人の社員のうちの約3700人を解雇している。
18日にカリフォルニア州を訪れたネタニヤフ首相は、イスラエルの司法制度を抜本的に見直そうとする取り組みを非難されており、行く先々で抗議に直面した。同首相はこれからニューヨークの国連総会に向かい、バイデン大統領やドイツのショルツ首相、トルコのエルドアン大統領、ウクライナのゼレンスキー大統領などの世界のリーダーとの会談を予定している。
(forbes.com 原文)