欧州

2023.09.16 09:30

ウクライナ軍、3週間でクリミアのS-400防空システム2基破壊 残り3基

ロシア軍のS-400地対空ミサイルシステム(Karasev Viktor / Shutterstock.com)

ウクライナ海軍の短期的な目標は明確で、セバストポリにいる黒海艦隊を空軍が攻撃しやすいようにすることだ。13日にウクライナ空軍のSu-24爆撃機から発射された英国製のストームシャドー巡航ミサイルは、セバストポリの乾ドックに命中し、ドックに入っていたロプーチャ級揚陸艦とキロ型潜水艦を損傷させた
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ウクライナの攻撃がこれで終わりのはずがない。黒海艦隊にはまだ数十隻の大型戦艦が残っており、ロプーチャ級揚陸艦とキロ型潜水艦と同じく、空から発射される巡航ミサイルに弱い。そして今、艦船を守るS-400は13日から1つ減っている。

ロシア空軍はクリミアにまだ3基のS-400を配備しており、加えてロシア本土に予備のシステムを持っている可能性がある。だが、防空網の隙を埋めようと既存のシステムを移動させたり、新しいシステムを投入したりすれば、これらも失われた2基のシステムと同じ運命をたどるかもしれない。つまり、ネプチューンが撃ち込まれる可能性がある。

ロシアが持つ選択肢はあまり良いものではない。侵攻から19カ月の間に、ウクライナ軍の司令官たちは恐るべき長距離攻撃兵器を着々と築き上げ、そして今、クリミアにいるロシア軍を崩壊させるためにそれを使っている。
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米欧州陸軍の元司令官ベン・ホッジスの言葉を借りれば、「ウクライナ軍の参謀本部はロシア軍の参謀本部よりはるかにまさっている」のだ。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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