具体的には、イングランドのマンチェスター・シティ、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、スペインならばレアル・マドリー、フランスのパリ・サンジェルマン、ドイツのバイエルンミュンヘンという、欧州チャンピオンズリーグの優勝を狙う、金銭的余裕のあるクラブだ(今季に関してはバルセロナは外す)。
遠藤の活躍が日本代表の未来を占う
日本代表の三笘は素晴らしい選手だ。恐らく世界のトップ5に入るサイドアタッカーだろう。しかし、トップではない。また、伊東純也のスピードは世界屈指だ。しかし、総合力で彼を上回る選手は多数いる。久保建英、鎌田、堂安律はいい選手ではあるが、彼らと同じような選手は世界に多くいる。その証拠として、彼らは、先に挙げたビッグクラブに所属していない。
例外が、冨安と遠藤航である。
ディフェンダーにつけられた値札は、他のポジションに比べると低目だ。そのため冨安の優れた能力は認めるが、ひとまず置いておく。一方、遠藤は競争の激しい中盤の選手である。
振り返れば、香川真司がマンチェスター・ユナイテッドで及第点をとれたのは初年度のみ。南野拓実はリバプールで主力を張ることはなかった(ASモナコで復活している!)。
遠藤はビッグクラブという壁に挑む3人目の日本人ミッドフィールダーとなる。
この夏の移籍市場において、遠藤はリバプールが最も欲しかった選手、ファーストチョイスではなかっただろう。とはいえ、能力を認めたから獲得したのだ。これまで所属していたドイツの中堅クラブ、シュツットガルトとは全く違うプレッシャーを感じているはずだ。
彼が今季、リバプールで何試合に出場できるか。遠藤が主軸選手として、監督、選手たちから信頼を得たとき、日本代表はビッグクラブの主力選手という財産、つまりあらたな「経験」を手に入れて、前へと進むだろう。