2023.09.17 12:00

新型センチュリーは「海外を狙う」のにふさわしいか

このSUVはリムジンのような5人乗りではなく、4人乗り。トヨタは明らかに、乗り降りのしやすさを強調した。後部部分には、2つの巨大なキャプテンチェアを備えたおかげで、十分な贅沢さとスペースを与えている。ドアは75度という異例の角度で開き、便利な自動サイドステップもある。

トヨタによると、新型センチュリーは、「センチュリーにふさわしい品格、静粛性、乗り心地 」を引き続き提供するとのこと。しかし、トヨタはグローバル・プレミアイベントのステージで、カブリオレの写真も一瞬披露し、さらに期待感を上げた。またGRMN(GRブランドの最高峰GAZOO Racing tuned by Meister of Nürburgring)仕様のセンチュリーもお披露目した。

イベントで一瞬だけ映像として登場したカブリオレのセンチュリー。イベントで一瞬だけ映像として登場したカブリオレのセンチュリー。

まったく新しいSUVスタイルのセンチュリーは、少なくとも私には、セダン・バージョンよりもはるかに格好良く見える。実際、あえて言えば、ロールスロイス・カリナンよりもシャープに見える!

確かに、カリナンなみに存在感があったものの、有力者や富裕層の人たちが、トヨタというブランド名をどれだけ高く評価しているかが問題だと思う。

センチュリーの日本での販売価格は、2500万円から始まるけど、少しオプションを付け足しただけですぐに3000万円を超えるだろう。ちなみに、カリナンは4200万円からだ。

車としては信頼性が高く、出来が良くて、パワーもいい、内装の質感、乗り心地も最高級でありながら、価格はカナリンの6割。問題はトヨタというブランドがついていると、ロールスやメルセデスのように最高級車に聞こえない点だ。
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