2023.09.21 18:00

メルセデス・ベンツ グループ会長が語る、EVと最高級カテゴリーの重要性

メルセデス・ベンツ グループ社取締役会長 オラ・ケレニウス会長

メルセデス・ベンツ グループ社(2022年2月1日にダイムラーから社名変更)は、快進撃を続けている。

カーボンニュートラルを目指す同社が手がけるBEV(バッテリー駆動EV)に限ってみても、2023年第2四半期におけるグローバルマーケットでの売り上げは、前年同期比123パーセント増という。

日本でも2023年8月25日に7台目のBEVとなる「EQE SUV」が発表・発売された。一充電あたりの走行距離が528km(EQE 350 4MATIC SUVの場合。WLTCモード一充電走行距離)に達すると同時に、外部給電のシステム搭載で、さらに市場を拡大しそうなモデルといえる。

EQE SUVの発表時には、東京・港区の会場に集まったジャーナリストを前に、メルセデス・ベンツ グループ社取締役会長のオラ・ケレニウス会長が登壇した。ケレニウス会長は、脱炭素化をはじめ、日本での電気自動車の拡販、さらに新車計画など、広い範囲にわたる同社の取り組みについて語ったのだった。

5人乗りのラグジュアリーSUV「EQE SUV」(前列左および前列右)。後方にはこれまで発表した電気自動車モデルが並ぶ。

5人乗りのラグジュアリーSUV「EQE SUV」(前列左および前列右)。後方にはこれまで発表した電気自動車モデルが並ぶ。


その後、Forbes JAPANのために、ケレニウス会長は、多忙なスケジュールから時間を割いて、インタビューに応じてくれた。内容はかなりエキサイティングで、メルセデス・ベンツ グループ社がいかに日本市場に“本気”であるかを強く感じさせるもの。モータージャーナリストの小川フミオが話を聞いた。

──今回来日した目的を教えてください

「過去20年ぐらいに渡り、日本に来たのは数えきれないほどです。日本は、メルセデス・ベンツにとって、とても重要な市場です。過去10年間は、メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎CEOをはじめ、スタッフのみなさんが素晴らしい仕事をしました。みごとな販売成績を挙げ、ブランドのポジションも確固たるものとなりました」

──今回の来日は、EQE SUV発表のタイミングとも合わせているはずですね。

「EQE SUVの立ち上げで、EQSとEQE のファミリー4車種が出そろい、完成形にもっていくことが出来ました。EQE SUVは革新的なテクノロジーとサステナビリティを兼ね備えたラグジュアリーSUVで、日本のお客様にご満足いただくことができると確信しています」
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Photographs by Tsukuru Asada(MILD)| Text by Fumio Ogawa|Edit by Tsuzumi Aoyama

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