「われわれは中国に関して強気であり、今後もナスダックに上場する中国企業が増えていくと考えている」。ナスダックのロバート・マックーイ副会長は8月29日、フォーブス・チャイナがニューヨークで開催したビジネスフォーラムでこう語った。
「中国から米国市場に参入する企業にとって、パイプラインは引き続き非常に強力だ」
長年の世界経済の浮き沈みを経た今も、ナスダックでは中国企業約220社の株が取引されており、その中にはJD.comやPinduoduo(ピンドォドォ)、バイドゥが含まれている。
昨年12月には、中国企業の新規上場をほぼ停止させる要因となっていた中国上場企業の監査について、米国の規制当局が合意に達したと発表し、中国企業の米上場廃止の懸念が払拭された。
「私たちは、中国がナスダックや世界経済の成長にとっていかに重要であり、今後も重要であり続けるかを本当に理解している」とマックーイは語った。
6月に中国を訪問し、同国におけるビジネスの継続的な成長を目にしたマックーイは、中国企業の上場について楽観的な見方を示している。「私は人工知能(AI)に焦点を当てた次世代の企業や、最も革新的なタイプの技術やビジネスが構築されているのを見た。人々は革新的なビジネスを構築し続けており、中国経済は今後も力強くあり続ける」
マックーイは、中国の全体的な見通しについては楽観的であるものの、ナスダックは上場へのアプローチを選別していると述べた。「中国の企業にナスダックへの上場を説得することが私たちの目標ではない。毎年、少数の企業が海外での上場を選択しており、そのような企業をナスダックに上場させるべきだと考えている」
マックーイいわく、ナスダックは「こうした企業の非公開から公開への以降を支援する一連のサービス」を構築しており、IRコーポレートガバナンスといった面での支援も充実していることから、上場を希望する企業にとって理想的な選択肢となるという。
(forbes.com 原文)