iPhone 15 Proシリーズ
アップルは、強化されたカメラ機能を得意げに紹介した。カメラセンサーは従来の12メガピクセルから48メガピクセルに変わり、繊細なディテールとニュアンスを保ったままズーム撮影が可能になった。Proモデルでは、機械学習を使って画面内の人物を認識し、写真を撮影した後からでもポートレートモードに変更することが可能になる。
iPhone 15の各モデルでは、機械学習を利用して話者の声を聞こえやすくなる「声を分離」機能がFaceTimeや他社製の通話アプリでも使えるようになる。また、米国内に限り、衛星通信を使って緊急SOSサービスと路上支援サービスを受けることができる。
Prpモデルは新しいA17 Proチップの採用により処理速度が改善される。すべての新iPhoneが、超広帯域無線チップを内蔵し、電波信号を送受信することで「探す」アプリの位置追跡がより正確になる。
「消音」を切り替えるサイドスイッチは、2007年に初代iPhoneが発売されて以来変更されたことがなかったが、iPhone 15 Proモデルでは「アクションボタン」に変更され、音声録音の開始、カメラの起動、フラッシュライトの点灯などにカスタマイズできるようになった。
Apple Watch Series 9とApple Watch Ultra 2は、外観とデザインは一貫性を保っているが、中身がアップグレードされ、処理速度は30%速くなり、画面が明るくなった。新しいApple Watchの2モデルには、人差し指と親指をダブルタップすることで、通話の受信/終了、あるいは音楽の一時停止などを片手で行える機能が追加された。
Apple Watch Series 9
Apple Watch Ultra 2
今回の新製品発表は、アップルにとって極めて重要な時期に行われた。スマートフォンの需要は業界全体で減少傾向にあり、iPhoneの売上は2023年第3四半期に対前年比2%減に落ち込んだ。同社ビジネスの中心であるiPhone、Apple WatchおよびAir Podsは、2022年の年間売上3943億ドル(約58兆円)の約60%を占めた。
(forbes.com 原文)