『Starfield』は期待に応えられたのか? 入り混じる酷評と絶賛

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ゲーム業界では良くも悪くも、批評サイト「メタクリティック」での評価が命だ。同サイトは、熱烈なゲームファンを一喜一憂させるだけの存在ではない。ここでの評価次第で、ゲーム開発者が大きなボーナスや追加投資を得られたり、逆に開発スタジオが閉鎖されたりもする。

今年は、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』と『Baldur’s Gate 3(バルダーズ・ゲート3)』という2本の傑作ゲームが発売された。『Baldur’s Gate 3』の方は現在、PC版のスコアがメタクリティック史上最高となっている。

ベセスダ・ソフトワークスの新作RPG『Starfield(スターフィールド)』の評価がどうなるかについては、以前から臆測が過熱していた。アーリーアクセス版の発売から2週間経った今、同作の平均スコアは落ち着き始めている。その点数は、当初から若干下がってしまった。

レビュー解禁直後の『Starfield』のスコアは、Xbox版が88点、PC版が89点で、ベセスダが期待していたであろう90点以上には届かなかったが、それでも非常に高いスコアだった。

ただ今年は、傑作ゲームが多く登場している現世代の中でも、良作が特に多い当たり年となっている。そうした中で発売された『Starfield』のスコアは徐々に低下しており、それは特にXbox版で顕著だ。PC版は87点を維持しているものの、Xbox Series X版では84点にまで下がっている。

『Starfield』のレビュースコアについては、一部で激しい議論が起きている。レビュー解禁時、ゲーム情報サイト大手のIGNが10点満点中7点の評価を下したことは、大きな話題を呼んだ。最近だと、著名ゲーム評論家のジェームズ・ステファニー・スターリングが10点中4点という低評価を下しており、これによってメタクリティックの平均スコアが1ポイント下がった可能性がある。

84点も「良い」評価ではあるが、ゲーム業界の重鎮らはかつて、スコアが85点に達すれば、そのゲームが十分な「名声」を得られたと判断していた。90点以上だと、その年の最高のゲームに贈られる「ゲーム・オブ・ザ・イヤー(GOTY)」賞の有力候補となる。
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翻訳・編集=遠藤宗生

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