『Starfield』は期待に応えられたのか? 入り混じる酷評と絶賛

『Starfield』の84点は、現世代のXbox向けゲームで47番目の評価だ。トップにはほど遠く、他のXbox独占タイトルの多くにも及ばない。ゲームにかかる期待は個々のタイトルで異なり、達すべき基準もそれぞれ違ってくる。不公平かもしれないが、それが現実だ。

Xbox Series X用ゲーム全体で最高水準の評価を得ているゲームの多くは『エルデンリング』、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』、『HADES』などのサードパーティ製タイトルだ。Xbox独占ソフトでは、『Forza Horizon 5』が92点、『Microsoft Flight Simulator』が90点、『Psychonauts 2』が87点、『Hi-Fi RUSH』が87点、『Halo Infinite』が87点となっている。

続いて、過去にXboxで発売されたベセスダの類似ゲームを『Starfield』と比較してみよう。

・The Elder Scrolls IV: Oblivion──94点
・The Elder Scrolls V: Skyrim──96点
・Fallout 3──93点
・Fallout: New Vegas──84点
・Fallout 4──88点
・Fallout 76──49点

異色作である『Fallout 76』を除けば、『Starfield』の評価は、主力作品ではない『New Vegas』と並び最低となる。ただ『New Vegas』は今振り返れば良作であり、当初のスコアは過小評価だったと考える人は多いだろう。

とはいっても、私は何も『Starfield』をこき下ろしたいわけではない。自身のレビューでは、ほぼ満点の9.5点をつけており、150時間プレイした後でもその評価は変わらない。

ただ同作は、少なくとも全体的な評価では、ベセスダとマイクロソフトが望んでいたであろう位置には着地できなかったようだ。評価はかなり分かれており、これまでプレイした中で最高の部類に入るゲームだという人もいれば、味気ない反応しかできない人もいる。時がたち、このゲームにどのような最終評価が下るかを見守りたい。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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