「インドネシアは比較的幸運だといえる。私たちの国の経済は非常に回復力が高く、内需に支えられている」とムルヤニ大臣は語った。
東南アジア最大の経済大国であるインドネシアの今年第2四半期の経済成長率は、前年同期比5.17%増を記録し、伸び率は第1四半期の5.04%を上回った。この上昇は、前年同期比5.23%増の家計消費や所得の増加、インフレの抑制によるものだ。同国の中央銀行は今年、インドネシア経済が5.3%の成長を記録すると予測している。
インドで開催されたG20サミットからシンガポールに向かったムルヤニ大臣は、インドネシアがパンデミック後の財政赤字の拡大を抑え込むことに成功したと語った。同国は、財政赤字をGDP比で3%以内に抑える財政規律ルールを定めているが、今年の財政赤字は2.3%にとどまる見通しという。ムルヤニ大臣は、G20の一部の閣僚が「この状況を羨ましがっている」と語った。
同大臣は、世界的なインフレ率上昇の主要因は供給サイドの問題であり、政府はこれに対処しようとしてきたと述べた。
ムルヤニ大臣は、世界経済にとって今年は貿易の低迷など「あまり良いニュースがなかった」としながらも、2024年のインフレ見通しについては「楽観的になる理由が増えた」と述べた。
(forbes.com 原文)