北米

2023.09.13 08:30

著名SF作家らがまたもOpenAIを提訴、ChatGPTの著作権侵害で

マイケル・シェイボン(Ga Fullner / Shutterstock.com)

著名なSF作家で『スパイダーマン2』の脚本の草稿などを手がけたマイケル・シェイボンをはじめとする作家たちが、対話型人工知能(AI)チャットボットのChatGPTが彼らの作品を基に二次的著作物を作り、著作権を侵害したとして開発元のOpenAIを提訴した。

彼らは9月8日にサンフランシスコの連邦裁判所で集団訴訟を起こし、OpenAIが「文学的著作物を無許可で違法に使用することで多額の利益を得ている」と主張した。この訴訟の他の原告には、劇作家のデイヴィッド・ヘンリー・ウォンや、マシュー・クラム、レイチェル・ルイーズ・スナイダーらが含まれている。

OpenAIは、フォーブスのコメント要請に即座に応じていない。

この訴訟は、さまざまなアーティストやクリエイターが同社を相手取って起こした一連の訴訟の中で最新のもので、原告らは、ChatGPTが、著作権で保護されたテキストを取り込んで新たな作品を生成していると主張している。

シェイボンを含む数千人の作家たちは、7月にOpenAIやその他の企業に送った公開書簡の中で、AI業界は「私たちの著作物を使用することに対し、補償金を支払うべきだ」と主張していた。

コメディアンで女優のサラ・シルバーマンが7月に起こした著作権訴訟において、OpenAIはChatGPTのアウトプットは実際には「二次的著作物」ではないと述べ、訴訟は棄却されるべきだと主張していた。

OpenAIの弁護団は先月、シルバーマンの主張が「著作権の範囲を誤解しており、大規模言語モデルようなイノベーションに与えられるべきフェアユースなどの例外を考慮していない」と述べていた。

サンフランシスコの連邦裁判官は、シルバーマンやホラー作家のポール・トレンブリーらがOpenAIを相手取った関連裁判の弁論を12月初旬に行う予定だ。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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