「エンタープライズ」領域参入とグローバル展開へ、ジョーシスが135億円調達【9月第1週資金調達まとめ】

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、9月1週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

ジョーシス

調達額:135億円
調達先:グローバル・ブレイン(リード) / グロービス・キャピタル・パートナーズ(リード) / ジャフコグループ / ラクスル / SMBCベンチャーキャピタル / 農林中金キャピタル / Z Venture Capital / WiL / NTTドコモ・ベンチャーズ / Valuechain Innovation Fund / Yamauchi No.10Family Office
備考:シリーズBラウンド

ITデバイス&SaaS統合管理クラウド「ジョーシス」を提供するスタートアップ。

「ジョーシス」は企業の情報システム部門のアナログ業務を自動化し、業務コスト削減とセキュリティレベル向上を支えるクラウドサービス。

従業員に紐づけたITデバイス・SaaSの台帳管理や、入退社に伴うSaaSアカウント発行・削除、退職者の削除漏れアカウントの検知、PC購入やキッティング・ヘルプデスクのアウトソースなど、あらゆるコーポレートIT業務を自動化する機能を提供している。

また、2023年6月にはITデバイスやSaaS管理業務のアウトソーシングサービスの提供も開始した。

2023年9月には、シリーズBラウンドにて、既存投資家であるグローバル・ブレインと、新たに参加したグロービス・キャピタル・パートナーズをリードインベスターとして、全18社を引受先とした第三者割当増資により、135億円の資金調達を実施した。

今回の資金調達で累計資金調達額は179億円となった。この資金を活用しエンタープライズ事業の強化とグローバルでの事業展開を推進していく予定だ。

Mujin

調達額:123億円
調達先:SBIインベストメント(リード) / Pegasus Tech Ventures / アクセンチュア / James Kuffner / 7-Industries Holdings B.V.
備考:シリーズCラウンド

物流自動化ソリューションパッケージ「Mujin Robot」を提供するスタートアップ。

独自の高度なロボット知能化技術MujinMIにより、自律的に考えて臨機応変に動くロボット。

これまで難しいとされていた工程やワークへの対応が可能になり、従来のロボット課題をクリアする新たなソリューションパッケージとして、現在多くの現場で利用されている。

2023年9月には、シリーズCラウンドにおいて、SBIインベストメントをリード投資家として、Pegasus Tech Ventures、アクセンチュア、Dr. James Kuffner、7-Industries Holdings B.V.から第三者割当増資による総額123億円の資金調達を実施した。

これにより、累計資金調達額は205億円となった。

今回の資金調達により、知能ロボットコントローラや3Dビジョンシステムの更なる高度化と多機能化への技術投資、モバイルロボットやデバンニングロボット等の新製品の市場投入、様々なロボット製品含む自動化トータルソリューションをワンストップで提供する会社体制の構築、現在高成長中の欧米事業の拡大、以上4項目を強化し、今後の高い事業成長を目指す。
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文=STARTUP DB

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