ヘルスケア

2023.09.13 12:00

「マスク」が消えた米国の医療現場、新型コロナ感染拡大の中

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新型コロナウイルスの感染者数が増加し、新学期が始まり、米国のファーストレディーであるジル・バイデンが陽性になったことで、米国ではマスクが再び脚光を浴びている。

以前私は、CDC(米国疾病管理予防センター)の病院感染管理諮問委員会(HICPAC)が感染予防策を緩和する提案をしたことについて書いた。中でも心配だったのがゆったりした一般的なサージカルマスクに、N95マスクと同等の保護効果があるとする彼らの前提だが、そんなことはない。

委員会の計画は強い反発を受け、プロセスにおける透明性の欠如、HICPACの偏見に対する懸念およびCDCのマンディー・コーエン所長の応答の悪さが特に問題視された。特に問題視されているのは、医療従事者がマスク着用を拒否しているために、感染を恐れる患者が診察を受けることを怖がっているという事態だ。

2020年11月、コーエンは次のようにツイートした。「マスクは有効です。口と鼻を覆うように使った場合、マスクはウイルスの拡散を遅らせる最良の手段です。コストはわずかですが、その価値は十分にあります」
2022年2月24日、世論調査会社のImpact Researchはバイデン大統領にメモを送り、新型コロナウイルスに対する勝利を宣言し、制限について語るのをやめるよう推奨した。

それ以来、私たちはパンデミックは終わったという話を繰り返し聞かされ続け、先にコーエンが述べた「今、私たちは以前と大きく異なるより良い状況にいます【略】ワクチンがあり、自宅での検査があり、効果的な治療があり、手を洗い、病気になったら人と接触しないという共通認識になった戦略があります」。彼女は一度として「マスク」「エアロゾル」あるいは「換気」という新型コロナに対する最も効果的な戦略があるにも関わらず、これらの単語を口にしなかった。彼女は、1週間で最大1万人が新型コロナウイルスに感染し、入院していることを知りながらも、このように発言したのだ。

SNSはすばやく反応し、厳しい意見が並んだ。
エール大学の公衆衛生専門家グレッグ・ゴンザルベスはメールで次のように批判した。
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翻訳=高橋信夫

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