コロナ関連の死者と入院は初夏から増加しており、秋から冬にかけても増加すると予想されている。NBCニュースによると、各州はコロナ関連の統計をCDCに報告する義務がなくなったため、専門家はコロナ流行状況を廃水検査や入院患者数などを通じて追跡しており、いずれの指標でも感染が拡大していることが示されている。
CDCが1月に発表した研究結果によると、オミクロン株に対応するものとして昨年開発され、現在提供されている2価ブースターワクチンは、一般的な成人ではXBB系統に対して約50%の予防効果、65歳以上では約33%の予防効果がある。
だがワクチンメーカー各社は、次期ワクチンによる予防効果はさらに高まるとの自信を示している。モデルナは先月下旬、同社の新ブースターがエリスにも効果がある可能性があると発表。ファイザーも同じころ、同社の新ワクチンがマウス実験でエリスに対する効果が確認されたと発表した。
米国ではまた、XBB系統には属さない新変異株「BA.2.86」(通称ピロラ)が広まり始めている。世界保健機関(WHO)は、ピロラを監視中の変異株のリストに加えた。
(forbes.com 原文)