「UFO」とは未確認飛行物体(Unidentified Flying Object)を意味するが、昨今の米国防総省ではそれらを「UAP(Unidentified Aerial Phenomena)」、未確認空中現象と呼称している。
今後このサイトには、1945年以降にUAP関連の政府活動に参加した政府職員や軍人などによる情報がアップされ、その後はより広い範囲の人々の目撃情報が公開される予定だ。
UAP動画を8本公開
米国防省の全領域異常対策室が公開したUAPの動画(AARO)同ホームページにはUAP動画が8本公開されている。そのなかには米海軍のF/A-18ジェット戦闘機が捉えたUAP動画が含まれる。2015年に撮影された同動画には、円形型の物体が回転しながら高速で海上を飛翔する様子が捉えられ、パイロットたちの会話からはこの物体が120ノット(時速220km)の風に逆らい、風上に向かって飛んでいることがわかる。
この動画が公開された当時、パイロットたちは「その物体は決して超常現象ではなく、リアルな人工物だった、それは確かだ」と証言している。
このほかにも、中東や南アジアに配備された無人攻撃機MQ-9リーパーなどによって撮影された動画3本も収録されている。これらの動画は同サイトからダウンロードすることも可能だ。
また、同サイトには「UAPレポーティング・トレンド」も掲載されている。これまでに目撃されたUAPの飛行高度の分布や形態、サイズ、色、速度、電波周波数やレーダーのバンドなどの典型的な例のほか、目撃エリアなども紹介されている。
これまでに目撃されたUAPの典型的情報も紹介されている(AARO)
ホームページを開設したのは、米国防総省の全領域異常対策室(AARO)。専門家チームによって組織されるAAROは2022年7月に設立されて以降、UAPに対する科学的検証に取り組んでいる。当サイトを開設した目的は、その調査結果を一般に公開することで、UAPに対する脅威を軽減するためだ。