バイオ

2023.09.12 08:45

豆乳ヨーグルトで風邪を早く治せる可能性

リリースベース(松村)

Getty image

数年前から、乳製品由来のヨーグルトよりも豆乳ヨーグルトのほうが風邪の予防効果が高いと聞くようになったが、調査によって、豆乳ヨーグルトを食べている人のほうが、風邪を引いたときの症状が軽くなり、早く治ることがわかった。

2021年、ポッカサッポロフード&ビバレッジは、「発酵豆乳が健常者の免疫指標に影響する」と発表したが、今回は22歳から59歳の男女34人を対象に調査を行い、その有効性を確かめた。1日100グラムの豆乳ヨーグルト(ストレプトコッカス・サーモフィルスSBC8781株を使用)を4週間連続で食べたグループとそうでないグループとで、血液と唾液から免疫の変化を調べたところ、豆乳ヨーグルトを食べたグループではNK細胞の活性が強くなっていた。
体調に関するアンケート調査の結果。「カイ2乗検定」が0.05以下だと、豆乳ヨーグルトの摂取群と非摂取群の差が有意に大きいことを意味する。

体調に関するアンケート調査の結果。「カイ2乗検定」が0.05以下だと、豆乳ヨーグルトの摂取群と非摂取群の差が有意に大きいことを意味する。


また、被験者の聞き取り調査により、全身のだるさ、熱っぽさ、鼻水鼻づまり、くしゃみ、喉の痛みにおいて明らかな差が見られた。

ポッカサッポロフード&ビバレッジは2021年の調査からさらに研究を進め、今回の調査結果を得ることができた。アンケートの結果では、劇的な変化は見られないものの、ある程度の有効性が確かめられる。これから風邪の季節に向けて、豆乳ヨーグルトを食べる習慣をつけておくといいかもしれない。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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