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2023.09.10 08:30

iPhone、iOS 16にBluetoothオフでも機能する新たなハッキング

ただし、この攻撃は買ってきたFlipper Zeroハードウェアそのままでは不可能であることは指摘しておくべきだろう。「デバイスが非道な目的で使用できないよう、必要な予防措置をとっています」とFlipper Zeroの広報担当者は述べている。「ファームウェアはオープンソースであるため、個人が改造してデバイスを意図されていない目的に使うことは可能ですが、当社はそれを宣伝しておらず、行為の目的が悪意あるものであれば、許容していません」

広報担当者はさらに、可能性として、何者かが例えばファームウェアをカスタマイズしたAndroidデバイスを使っても、同じ結果を実現することは可能だといい「アップルは安全対策を施し、根本的に問題を排除すべきであるという研究者らの意見に当社が賛成しているのはこれが理由です」と語った。

Bluetoothをコントロールセンターでオフにしてもハックされてしまう

この攻撃方法は、iPhoneのコントロールセンターで機内モードを選んでBluetoothをオフにした場合でも有効であるということには驚かされるだろう。つまり、この方法でBluetoothをオフにする方法は役に立たないことになる。問題のポップアップ広告を受け取らないためには、設定アプリから直接Bluetoothをオフにするか、iPhoneをロックダウンモードで使用する必要がある。

iPhoneへのBluetooth攻撃を防ぐ方法

幸いなことに、Flipper Zeroハックが機能するためには、攻撃者が標的の近くにいる必要があり、これはBluetoothの到達範囲がかなり限られているためだ。しかし、Techrypticは詳細を公開しておらず、TechCrunchはこのハックについて、必要な信号をずっと遠く、おそらく数マイル先に送信できるよう強化されたボードが開発されていると報じている。

私はアップルに連絡をとってコメントを求めたが、執筆時点で返答を受け取っていない。願わくば、アップルがこの問題を認識し、Techrypticの助言に耳を傾けて、iOS 17ではBluetoothデバイスの接続が「合法かつ有効」であることを確実にするとともに、接続可能な距離を短くすることを期待したい。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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