リーダーでもあり母でもあるふたりは、仕事や家族に対してどんな考えをもっているのか。お互いをリスペクトする理由を語った。
出会ってすぐに意気投合。大阪万博での出展に向け迅速な行動と諦めない心に勇気付けられています。
宮地 純(カルティエ ジャパン プレジデント&CEO):永山さんとの出会いは2021年7月、カルティエ現代美術財団が「21_21 DESIGN SIGHT」で開催した『横尾忠則:The Artists』展の内覧会でした。世界で活躍中の“先生”なのに親しみやすくて清らかで。私たちがウーマンズ パビリオンを出展する同年10月からのドバイ万博で、永山さんも日本館を設計されると知り、「一緒にドバイへ!」「日本でも協業できたら」と意気投合しました。大阪・関西万博のウーマンズ パビリオンの実現に向け、永山さんからは、情熱や諦めない心、物事や人をブリッジさせる力などを学んでいます。「ともに生き、ともに輝く未来へ」という出展のコンセプト通り、日本や社会の意識を刺激し、世界をともに変えていきたいですね。女性の活躍推進はカルティエの原点であり、初代クリエイティブディレクターも女性でした。
永山さんの「時代を超え長く引き継げる、愛着のもてるものをつくる」というサステナブル思想は、まさに私たちのミッションでもあり、シリル・ヴィニュロン本社CEOの考えとも合致しています。私にとって仕事は、「道なき道」を開拓することで、よりよい人間に成長していくための大切なエレメント。子育てにも奮闘する毎日ですが、彼らにもそんな仕事と出合ってもらえたらうれしいですね。