1位には、保有資産160億ドル(約2兆3600億円)のメタ(旧フェイスブック)の共同創業者のエドゥアルド・サベリンがランクインした。ブラジル出身で10年以上シンガポールに居住しているサベリンは、メタの株価が70%近く上昇したことで資産を64億ドル増加させた。
2位をキープしたのは不動産開発大手ファー・イースト・オーガニゼーションを経営するロバート・ウンとフィリップ・ウンの兄弟で、保有資産は昨年の152億ドルをやや下回る148億ドルとなった。3位は、中国の医療機器メーカーの深圳邁瑞生物医療電子(マインドレイ)の創業者で会長のリー・シーティンで、株価の下落によって2年連続の首位から転落した。彼の保有資産は昨年の156億ドルから140億ドルに減少している。
4位は日本ペイントホールディングスを支配するゴー・チェンリアンで、保有資産は昨年の130億ドルから123億ドルに減少した。5位は不動産大手シティデベロップメンツのクウェック・レン・ベン一族で保有資産は前年比18%増の110億ドルだった。シティ・デベロップメンツは、パンデミック後に再び世界的な買収を視野に入れており、3月にロンドン中心部のセント・キャサリン・ドックを5億ドルで購入した。
6位には中国の火鍋チェーン「海底撈火鍋(ハイディーラオ)」の創業者のチャン・ヨンとシュウ・ピン夫妻が保有資産97億ドルで入った。夫妻は中国で事業を立ち上げたが、現在はシンガポール国籍を取得している。