AI

2023.09.24 08:30

調達額は合わせて272億ドル。世界をリードするAI企業50社

Forbes JAPAN編集部
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Gong|ゴング
米カリフォルニア州パロアルト

企業の販売担当者が顧客にかけた営業電話の内容をAIで分析し、成果予測を行うツールを提供。オンライン不動産のZillowはこのツールで顧客との会話中に登場した値下げ交渉などのフレーズをフィルタリングし、成約率の向上につなげている。2015年に創業。フランクリン・テンプルトンやセコイア・キャピタル、セールスフォースなどの投資家から累計5億8400万ドルを調達。直近の評価額は約73億ドル。

Dave Rogenmoser|デイブ・ローゲンモーザー

ローゲンモーザーが創業した「Jasper(ジャスパー)」は、大切ながらも手間がかかるソーシャルメディアの更新やブログ記事の執筆、広告コピーの作成といったマーケティング業務を代わりに担当してくれる“AI版コピーライター”だ。ジャスパーが重労働をこなしてくれることで、ほかの社員は、よりクリエイティブな仕事に注力できる。

Harvey|ハーヴィー
米カリフォルニア州サンフランシスコ

元弁護士のウィンストン・ワインバーグと、ディープマインドやグーグルブレインに勤務したAI研究者のガブリエル・パレイラが2022年に創業したAIアシスタント企業。弁護士や企業の法務担当者向けに、契約書のリライトを行うチャットボットを提供している。創業から間もない昨年11月に、オープンAIのスタートアップファンドやグーグルのAI部門の責任者のジェフ・ディーンなどの投資家から500万ドルを調達した。

HuggingFace|ハギング・フェイス 
米ニューヨーク州ニューヨーク

機械学習アプリ開発ツールを提供する企業。共同創業者でCEOのクレマン・ドランジュは2011年に創業したMoodstocksを翌年グーグルに売却。16年に10代をターゲットとしたチャットボットを開発する会社としてHugging Faceを設立、後に機械学習の民主化を目的としたプラットフォームにピボットした。累計1億6000万ドルをLuxCapitalやセコイア・キャピタルなどの投資家から調達。直近の評価額は20億ドル。

ImagenAI|イマジェン AI
イスラエル テルアビブ

プロの写真家向けに撮影後の画像編集やレタッチを自動化するためのAIツールを提供する企業。AIが写真家の過去のライブラリからデータを取得し作風を把握、処理を行うことで作業時間を90%短縮する。創業者でCEOのヨタム・ギルはテルアビブ大学に機械学習の研究者として勤務後2020年に同社を創業。22年に米国の投資会社 Summit Partnersから3000万ドルを調達。累計3400万ドルを調達している。

SridharRamaswamy|スリダー・ラマスワミ

グーグルで広告担当責任者だったラマスワミが開発したNeeva(ニーヴァ)は、ディスプレー広告を掲載しない定額制の「検索エンジン」だ。ニーヴァを使えば、同じひとつの検索バーから個人の電子メール、カレンダーやドキュメントを検索することが可能で、すべてのデジタルデータを一度にまとめて調べ上げることができる。
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文=ケンリック・カイ|翻訳=フォーブス ジャパン編集部|リポーター=ラシ・シュリバスタバ、ヘザー・ニューマン 、ローレン・オルシーニ|編集進行=エリザベス・ブライアー|データ提供=コンスタンティン・ビューラー(セコイア・キャピタル)、 ロブ・ウォード & ダン・ナイト(メリテック)|日本版編集=上田裕資

この記事は 「Forbes JAPAN 2023年9月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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