AI

2023.09.24 08:30

調達額は合わせて272億ドル。世界をリードするAI企業50社

Forbes JAPAN編集部
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Cohere|コヒア
カナダ トロント

グーグルブレインに1年半勤務したAI研究者のエイダン・ゴメスが、2021年に共同創業した企業。顧客サービス向けのチャットボットや言語生成ツールを設計する企業向けにツールキットを提供している。6月に発表したシリーズCラウンドで、エヌビディアやオラクル、セールスフォースから2億7000万ドルを調達。累計調達額は4億4500万ドルに及び、評価額は22億ドルに達したと報じられている。

Databricks|データブリックス
米カリフォルニア州サンフランシスコ

データウェアハウス(分析用に処理された構造化データ)とデータレイク(ローデータのリポジトリ)の要素を組み合わせたプラットフォームの「レイクハウス」を確立したことで知られる。2013年創業。コムキャストやUSPSなど世界で9000以上の組織が同社のツールを分析やマシンラーニングに用いている。3月に大規模言語モデルのDollyを公開。評価額は300億ドルを超え、累計35億ドルを調達。

Descript|デスクリプト
米カリフォルニア州サンフランシスコ

グルーポンの創業者アンドリュー・メイソンが2017年に創業したAIを用いた次世代の音声・動画編集ツールの企業。22年10月にオープンAIが主導したシリーズCラウンドで5000万ドルを調達し、評価額は約5億ドルと報じられた。創業当初からアンドリーセン・ホロウィッツやレッドポイントベンチャーズの支援を受け、累計調達額は1億ドル。今年3月にはChatGPTをプラットフォームに統合すると発表した。

Eightfold AI|エイトフォルド A I 
米カリフォルニア州サンタクララ

機械学習とAIを活用し、企業の採用と人材トレーニングを支援するソフトウェアを提供する企業。2016年に創業。21年のシリーズEラウンドでは、ソフトバンクのビジョンファンド2の主導で2億2000万ドルを調達。評価額は21億ドルとされた。ほかにゼネラルカタリストやキャピタルワンからの出資も受けており、累計調達額は4億2400万ドル。155カ国の企業に24言語でサービスを提供している。

FarmWise Labs|ファームワイズ・ラボ
米カリフォルニア州サンタクララ

AIとマシンビジョンで農作業を効率化する企業。レタスやブロッコリーなどの作物から雑草を見分け駆除する「ロボット・アズ・ア・サービス」を耕作面積に応じた価格で提供しており、まもなく独自のトラクターの販売も開始する。CEOのジャルコ・レイファーは2017年に創業した食品テクノロジー企業Wellioをクラフト・ハインツに売却後の19年に同社に参画し、23年からCEOを務めている。16年の創業で累計7000万ドルを調達。

Glean|グリーン
米カリフォルニア州パロアルト

企業内の情報へのアクセス時間を短縮するインサイトエンジンを提供。共同創業者でCEOのアルビンド・ジェインは、2013年にクラウドデータ管理会社Rubrikを共同創業し、同社を離れた後の19年にGleanを創業。自動運転開発企業のオーロラや、クラウド企業のConfluentやOktaを含む70社以上の企業顧客に検索ツールを提供。累計1億5500万ドルをセコイア・キャピタル等から調達し、評価額は10億ドルに達している。
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文=ケンリック・カイ|翻訳=フォーブス ジャパン編集部|リポーター=ラシ・シュリバスタバ、ヘザー・ニューマン 、ローレン・オルシーニ|編集進行=エリザベス・ブライアー|データ提供=コンスタンティン・ビューラー(セコイア・キャピタル)、 ロブ・ウォード & ダン・ナイト(メリテック)|日本版編集=上田裕資

この記事は 「Forbes JAPAN 2023年9月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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