AI

2023.09.24 08:30

調達額は合わせて272億ドル。世界をリードするAI企業50社

Forbes JAPAN編集部
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Tome|トーム
米カリフォルニア州サンフランシスコ

プレゼン資料の作成を自動化するAIツールを提供。テキストを入力するとわずか数秒でパワーポイントのようなスライドを生成する。二人の共同創業者はインスタグラムとフェイスブックの出身。2020年の創業で、22年9月にプロダクトをリリースしてから約4カ月で100万人のユーザーを獲得。直近の評価額は3億ドルに達し、累計8100万ドルをグーグルの元CEOのエリック・シュミットなどから調達している。

Trigo|トリーゴ
イスラエル テルアビブ

英国のテスコやドイツのREWEなどの大手スーパーマーケットに、コンピュータビジョンを用いた「レジなし決済システム」を提供するイスラエル企業。店舗の天井に設置されたカメラで顧客の行動を追跡する。創業者兼CEOのミカエル・ガベイは、イスラエル国防軍でさまざまなテック系プロジェクトにかかわった後、弟と共に2017年に同社を創業。直近の評価額は3億5000万ドルで、これまで累計2億500万ドルを調達している。

Unlearn.AI|アンラーン AI 
米カリフォルニア州サンフランシスコ

製薬会社が臨床試験に用いる治験者のデジタルツイン(デジタル上の双子)を生成し創薬プロセス迅速化を支援する企業。創業者でCEOのチャールズ・フィッシャーは、ファイザーで科学主任を務めた後、ジェスチャーデバイスのLeap Motionを経て2017年に同社を創業。3月に評価額2億6500万ドルで1500万ドルを調達し、オープンAIの最高技術責任者(CTO)ミラ・ムラティを取締役に迎えた。累計8500万ドルを調達。

Vannevar Labs|バニバー・ラボ 
リモート(米国)

世界15の米軍基地に配備されている、Decryptと呼ばれるAIを用いた情報分析ツールの開発元。米空軍は、ロシアの対空システムに関する技術文書の分析にこのツールを使用している。CEOのブレット・グランバーグは以前、CIAのVC部門で新興企業に投資し、社長のニニ・ハムリックはテロ対策グループで働く情報将校だった。2019年の創業で現在の評価額は5億7500万ドル。累計9100万ドルを調達している。

Vectra AI|ベクトラ AI 
米カリフォルニア州サンノゼ

サイバー攻撃から企業を守るソリューションを提供。同社のソフトウェアは、ハッカーの戦術や技術、手順に注目し、AIで行動をリアルタイムに分析することで侵入を阻止する。共同創業者兼CEOのヒテシュ・シェスはネットワーク機器のJuniper Networksやデータセンター・ネットワーク企業のAruba Networkingに勤務後2012年に同社を創業。PitchBookによると直近の評価額は11億ドルで累計3億5000万ドルを調達している。
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文=ケンリック・カイ|翻訳=フォーブス ジャパン編集部|リポーター=ラシ・シュリバスタバ、ヘザー・ニューマン 、ローレン・オルシーニ|編集進行=エリザベス・ブライアー|データ提供=コンスタンティン・ビューラー(セコイア・キャピタル)、 ロブ・ウォード & ダン・ナイト(メリテック)|日本版編集=上田裕資

この記事は 「Forbes JAPAN 2023年9月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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