「スターシップは打ち上げ準備を完了し、FAA(米連邦航空局)の承認を待っているところです」と、マスクはX(旧ツイッター)に投稿し、テキサス州南部のスペースXの私設射場であるスターベースで、準備中のスターシップとブースターであるスーパーヘビーの様子を収めた動画をシェアした。
Starship is ready to launch, awaiting FAA license approval https://t.co/WjENkdudo9
— Elon Musk (@elonmusk) September 6, 2023
過去数年間、スターシップの初期プロトタイプの多くが、スーパーヘビーの力を借りずに、大気圏の高高度へのテスト打ち上げを行ってきた。今年4月には、スターシップとスーパーヘビーが完全に組み立てられた「フルスタック」状態での打ち上げが初めて行われた。軌道に立ち寄り、宇宙へ行けることを証明した後、スターシップを地球に帰還させ太平洋のハワイ沖に着水させるという計画だった。
しかし、スターシップは現地時間4月20日の打ち上げ後、スーパーヘビーからの切り離しに失敗し、意図的に破壊された。これはプログラムの開発状況を踏まえ、マスクが以前から警告していた結果だった。
そして今、打ち上げ施設および世界最大級プロトタイプロケットの数カ月におよぶ修理と改良を終え、スペースXは再びこのミッションに挑戦する準備ができたとマスクは述べている。
一方、FAAは多くを語っていない。FAAは、4月20日の事故に関する公式調査と報告を終えてから、再度の打ち上げを承認するかどうかを決定する必要がある。
公正を期すために言っておくと、スペースXが事故に関する詳細報告をFAAに提出してから、3週間しか経過していない。
報道によると、スペースXは早ければ今週中には打ち上げたいようだが、ここ数年、FAAがマスクのために処理を早めるそぶりを見せたことはない。
Ship 25 completes a six-engine static fire test at Starbase in Texas pic.twitter.com/wCCrh0RRNA
— SpaceX (@SpaceX) June 27, 2023
そういうわけで、今私たちは馴染のある光景を目にしている。マスクとスペースXは打ち上げ準備を完了しているが、FAAはまだゴーサインを出す準備ができていない。
(forbes.com 原文)