ヘルスケア

2023.09.10 13:30

睡眠時にみる夢の「意味」や「効果」を解き明かす3つの科学理論

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3. 夢は認知機能を高める

科学雑誌PLOS ONEに掲載された研究は、ひと晩寝た後に記憶力が向上されることを発見、睡眠中の脳で、最近形成された記憶のネットワークが繰り返し活性化され、強化されたためである可能性があると指摘した。例えば、最近の体験は、夢の中にその体験が断片的に登場しただけであっても、被験者の記憶に強く残っていた。こうして、睡眠は記憶を強化するだけでなく、同時に私たちの将来の問題を解決するために情報を再構成している。
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夢は人間が学習し、仕事をこなす能力にも影響を与える。2018年の研究で、仕事に関係のある夢をみたと報告した被験者は、仕事の夢をみなかった被験者よりも、睡眠後の実績に改善がみられた。

このように、人間の脳は寝ている間にも自分が有利になるよう密かに企てている。もしあなたが夢についてもっと学びたければ、ベッドのそばに夢日記を置いておくとよいだろう。目が醒めたとき、夢でみて覚えていることをメモすることができる。繰り返し出てくるテーマや、潜在的感情に注目し、過去の記憶と結びつけたり、未来の出来事を予測することで、夢があなたに何を言おうとしているのかを見抜けるかもしれない。

結論

夢の世界は限りなく魅力的であり、夢はかつて科学者たちが考えていたようなランダムなものではない。夢はあなたの認知能力を高めるだけでなく、記憶を使って、夢をみている人にとって意味のある未来をシミュレートすることで、適応機能としての役割も果たしている可能性もある。夢はみている人の精神世界に関する情報を得るための価値ある情報源だ。夢日記のようなアイテムを使うことで、より深くその中を探索できるだろう。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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