創業69年の老舗、長野県松本市の「やなのうなぎ観光荘」は、2019年から「UNA Galaxy Project」として、うなぎの蒲焼きの宇宙食開発に乗り出した。これから宇宙へ行く人が増える。宇宙飛行士だけでなく一般の人たちも宇宙で長期滞在するようになったとき、「単純に栄養補給だけを目的とする食事だけではなく、食べて美味しい、元気と笑顔を届けるような食事」を提供したいと考えてのことだ。
使用したうなぎは、同社が愛知県の養鰻事業者、夏目商店と共同開発した国産うなぎブランドの「シルクうなぎ」。蒸さずに香ばしく焼き上げ、甘めのタレで仕上げた蒲焼きとのことだ。それを、袋を開けてすぐに食べられるレトルト加工にした。2023年6月にはJAXAの宇宙日本食認証を取得。正式な宇宙食「スペースうなぎ」が誕生した。
「スペースうなぎ」は、冬を目途に同社オンラインショップで一般販売される予定だ。長期保存が可能なので備蓄食料にも適しているとのこと。日本一贅沢な非常食になるかもしれない。
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