テーラードの気品とシャツの気軽さを兼備
テーラードジャケットよりも気軽で、上品さもキープできるシャツジャケットは、大人の新定番ワードローブだ。ラルディーニの「ウーゴ」はミリタリーシャツがモチーフで、両胸の大きなパッチポケットがポイント。テーラードファクトリーが母体のブランドだけあり、肩周りや襟元が立体的できちんとした雰囲気があり、ホワイトのウールシルクカシミア素材も相まって、カジュアルななかにもエレガンスが薫る。
ムッシュの哲学が宿る服の普遍的な美しさ
パターンやカッティングに焦点を当て、アーカイブやアトリエの理念を反映させたディオールの2023年フォール メンズ コレクション。なかでもムッシュ ディオールが1956年秋冬に発表したオートクチュールコレクション「カランバ」から着想を得たトラックスーツは、背がボタンで開閉できるスタンドカラーのジャケットがユニーク。エンド・オン・エンドという技法で織ったウール生地もアーカイブがベースだ。風合い豊かなグレーとミニマルなデザインにより、時を超越したエレガンスとモードが体現されている。
歴史的意味の深い2針の超薄型ウォッチ
1980年代に発表した「シックス・マスターピース」にて、“超薄型ウォッチもまた、究極の職人技から生まれる複雑機構である”と再定義したブランパン。その超薄型ウォッチの伝統は、ケースの厚さが7.45mmしかない「ヴィルレ ウルトラスリム」へと継承。秒針がないのでゆっくり静かに時を刻み、段差をつけたベゼルなど細部までピュアな美しさを取り入れている。シースルーバックから見える自社製ムーブメントのCal.11A4Bは、裏側にパワーリザーブ表示も備え、連続駆動時間は95時間。薄くてシンプルだが性能は極めて高い。
最高峰のカシミアで身も心もリラックス
リラックスウェアの代表格であるニットセーター。ロロ・ピアーナが誇るベビーカシミアニットのVネックセーターは、生後1年未満のヒルカス山羊からごくわずかな量しか採取できない超希少な毛のみを使用。カシミアのなかでも最も毛が細く柔軟で軽量ゆえ、非常に滑らかな肌触りが堪能できる。まるで暖かな空気をまとっているようなその着心地に、身も心も安らぐに違いない。またシンプルかつベーシックなデザインで、多彩な着こなしに対応。流行とは無縁であり、末長く愛用できる。