国内

2023.09.07 12:30

寄付にレバレッジをかける!「政策のベンチャーキャピタル」Policy Fundとは

(左から)高橋飛翔・山本正喜・伊藤和真

Chatwork山本:寄付文化が変われば、ソーシャルセクターも変わっていくはずです。今、ソーシャルセクターには想いのある人はたくさん集まっていますが、スタートアップで大活躍するような優秀な人たちは入ってきていない印象です。公益に関わる領域では、お金をとってはいけないという「清貧の思想」を持っている人も多い。むしろ、提供した価値に、見合った高い給与を得てほしいです
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ナイル高橋:私も同感です。今回、Policy Fundに投じられるお金が呼び水になって、数百万円単位で寄付をする経営者や起業家が出てきて欲しい。そんなムーブメントにしていきたいです。

そうした資金を元手に、日本の政策起業家の皆さんがもっともっとインパクトの大きな活動ができるようになってもらえたらと願っています。Policy Fundは日本の寄付を、その産業ごと変える試みだと思っています。「資金がある」「その資金を前提に優秀な人が入ってくる」「優秀な人が成果を出す」このサイクルがまだ回り始めていないのが、ソーシャルセクターであるならば、Policy Fundでそのサイクルの最初のひと回しができたらいいですよね。

Chatwork山本:資金が入ってくれば、そのセクターが変わっていくことを、私はスタートアップで体験しています。十数年前なら、ベンチャーには、一発当ててやろうという人が集っていたし、大企業に行けなかった人が行く場所扱いであったのも事実です。でも今ではスタートアップは大型の資金調達ができるので、大企業の若手エースが年収を下げずに転職し、活躍できる場所になりました。隔世の感がありますが、とても喜ばしいことだと思います。
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PoliPoli伊藤 :セクターに入ってくる資金が変われば、集まる人も変わり、いずれセクター自体も一変する、ということですね。そんなムーブメントを、Policy Fundでソーシャルセクターに生み出していきたいです。

文=ForbesJAPAN編集部 写真=赤松洋太(PoliPoli提供)

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