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2023.09.07 12:30

寄付にレバレッジをかける!「政策のベンチャーキャピタル」Policy Fundとは

(左から)高橋飛翔・山本正喜・伊藤和真

Chatwork山本:実はエンジェル投資も、はじめはやるつもりはなく、出資の依頼を受け、受動的にはじめたんです。でも、やっているとその面白さに気がついて。起業家の考え方、課題認識も自分にすごくインプットされるし、自分が培ってきた知見も起業家に活かしてもらえる。エンジェル投資家の層がとても薄い日本において、そのフェーズの企業に、リスクマネーを供給するってすごく社会価値が高いと分かり、たくさんのエンジェル投資をしています。スタートアップは、日本の社会を変えるきっかけになるはずで、閉塞感があり、変化の起きない日本において、変化を作り出せる一つの重要なファクターであると思っています。そのエコシステムに貢献したいんです。リターンも当然意識はしていますが、スタートアップへの投資で得たリターンはまたすべてスタートアップへと投資し続けていきたいと思っています。

ナイル代表取締役社長 高橋 飛翔

1985年生まれ。東京大学法学部卒。大学在学中の2007年、ナイル株式会社を設立。多様な産業のデジタル化をテーマに、インターネットを活用して顧客企業のビジネスを支援するホリゾンダルDX事業とオンライン完結で個人向けに車のサブスク販売をする自動車産業DX事業を展開。「幸せを、後世に。」をミッションに、巨大産業のアップデートに取り組む。Policy Fundへの最初の寄付を行い、Policy Fundの立ち上げを後押しする。


PoliPoliだからできる「社会の変え方」

 ──ナイル高橋社長は、寄付へはいつから関心があったのでしょうか。

ナイル代表取締役社長・高橋飛翔(以下、ナイル高橋かなり以前から、私は個人として継続的に寄付をしてきました。寄付は、資産をたくさん持つ前にやってはいけないものではなく、金額の多寡はあれど、自分ができる範囲の中でやっていけばいいものだと、思っています。これまでUNHCRや児童養護施設、Policy Fundのパートナーでもあるフローレンスなど、貧困領域を中心に寄付をしてきました。
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元々、私は政治の世界を目指していました。東大に進学したのも、政治の世界に入ることを前提にした選択です。現在は起業家として、営利の世界にいますが、その根底にある「日本を良くしたい」という想いは、今も変わっていません。営利企業であるナイルは「幸せを、後世に。」というミッションを掲げて、事業をしていますが、それは会社だけでなく、僕個人のミッションでもあるんです。このミッションを達成する上で、起業家として営利でやれることと、非営利でやれることは、全然違います。さらに言うと、政治でやれることも違う。1年半ほど前から、社外でも、非営利、政治領域の色々な団体の話を聞いたり、政治家候補が通うような公共政策の私塾にも、個人で参加したりしました。

そんな時「日本にはGovTechスタートアップはないのか」と疑問に思い、検索してトップに表示されたのがPoliPoliでした。こんなスタートアップがあるのかと驚き、Twitterをフォローしたところ、伊藤くんの方からメッセージをくれて。そこからの縁ですね。
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文=ForbesJAPAN編集部 写真=赤松洋太(PoliPoli提供)

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