1. 週末にいっしょに寝ることで、2人の関係に刺激を与えられる
日中の予定が厳しく、仕事のストレスがのしかかる平日には、別々の睡眠スペースがあるのはありがたいことだ。特にそれぞれの平日の日課が異なる場合に、2人がぐっすり眠れるようにできる。しかし、週末はカップルが絆を取り戻す機会だ。週末をいっしょに寝る日と決めれば、ベッドをともにする親密さと近さを大切にする時間とできるささやかな「再会の日」となる。絆を深め、付き合い初めの頃の気持ちを思い出すチャンスなのだ。
さらに、週末にパートナーといっしょに寝る計画をすることで、死んでしまったベッドルームに火花を再び散らすことができる。The Journal of Sex Researchに掲載された最近の研究によると、性的満足感は、性的体験が起こる実際の状況よりも、私たちの暗黙の性的信念（つまり、セックスは自発的な行為なのか、計画的に行う必要がある行為なのか）に関係していることがわかった。つまり、性的な面で相性の良いカップルであれば、週末に向かっての盛り上がりは関係に興奮をもたらすのだ。
このように、平日は個々のスペースを確保し、週末はいっしょに過ごすことで、両方のパートナーが睡眠を確保し、親密さをわかち合うというバランスが生まれる。
2. 睡眠前の儀式を大切にすることで、絆が深まる
睡眠前の儀式は、脳にそろそろ眠る時間だと知らせるために欠かせないルーティンだ。別々に寝ることを検討しているのなら、ひと晩のお別れをする前に、そうした睡眠前の儀式を大切にして共有することは良い考えだ。これは、いっしょに番組を見る、読書、ボードゲームをする、1日の出来事を共有する、または共同で瞑想やリラックスルーチンを実施するなど、簡単なものから複雑なものまでさまざまだ。こうした共有儀式は、絆を深める機会を提供するだけでなく、パートナー双方が精神的に休息に備えられるようにする。儀式の後、それぞれの睡眠スペースに戻ることができるが、その前に質の良い共有時間を過ごしたことにより、お互いの関係が深まる。
こうした儀式を強化することで、親密さが育まれ、睡眠は別々でも感情的なつながりは保たれる。
おわりに
「睡眠離婚」というコンセプトは型破りに聞こえるかもしれないが、注意深く、お互いを尊重しながらアプローチすれば、多くのカップルにとって有益であることが証明できる。個々の睡眠ニーズを優先させることは、人間関係を希薄化させることを意味しない。むしろ、より健康的な交流、より良い理解、パートナー同士のより深い絆につながる可能性がある。覚えておいてほしいのは、離れて眠ることが目的なのではなく、それぞれがともに最高の自分になるためにぐっすり眠ることが目的だということだ。
（forbes.com 原文）
