これに対して旧ソ連式の戦車では、弾薬は砲塔の下に格納される。したがって、敵の砲弾が直撃すると二次爆発を引き起こし、戦車内の人や物は空中に放り出されることになる。そうなれば「(生存の)チャンスはほとんどない」と兵士は語っている。
現状では、第82旅団が保有するチャレンジャー2は少数なため、あえて接近戦には投入しないと考えられる。ただ、英国が2個中隊分以上のチャレンジャー2を追加で供与すれば、長距離射撃以外にも活用できる余地が生まれるかもしれない。
この点で、製造元のBAEシステムズが英陸軍にチャレンジャー2を2002年までに386両納入している点は注目に値する。うち227両が現役だが、英政府が引き続き使用するために改修する方針なのは148両にとどまる。
「わが国に(チャレンジャー2を装備する)中隊がもう数個あれば、とてもいいのですが」と戦車兵は語っている。チャレンジャー2は「正しく使えば(ロシア軍に)死と恐怖を味わわせられるでしょう」
(forbes.com 原文)