残念ながら、メタが検討しているとされる課金は、SNSの現状について多くのことを白日のもとにさらしている。
まず、ソーシャルメディアには果たして、利用に金を払うだけの価値があるのだろうか。欧州ではメタのアプリは他の地域ほど普及していない。例えば、私が何度か欧州を訪れたときには、現地でフェイスブック・マーケットプレイスで物を売る人はほとんどいなかった(欧州では今もCraigslistが使われている)。また、赤ちゃんの写真や夕食に食べたものを投稿するのは欧州では一般的ではない。
これはソーシャルメディアの事業価値の最初の試金石となるかもしれない。もしメタが本当にサブスクモデルに移行すれば、人々がお金を払ってまでメタのアプリを使い続けるかどうかが、初めて明らかになる。
私の予想はこうだ。欧州のユーザーがサブスク料金を支払うことはないだろう。サブスクモデルは、利用者に「検討」を強いるものだ。十分な価値があるかどうかを考え、他の選択肢も検討しなければならない。LinkedInなど、同じ目的を達成するのに役立つ別のアプリがあるかもしれない。Craigslistも悪くないかもしれない(このサイトは長く存在するが、いまだに広告を表示していない)。
メタが欧州の利用者に課金を始めた場合、アクティブユーザー数が激減するのかが注目される。
(forbes.com 原文)