キャリア

2023.09.04 13:30

職場の不安を「距離感」でコントロールする4つのテクニック

3. 自分自身の親友になる

ネガティブな思考から一歩下がって、親友と話しているつもりで客観的に眺めてみよう。親友なら、あなたの言動に対して辛辣すぎる態度をとったり頭ごなしに否定したりはしないはずだ──少なくともあなた自身よりは。自信を喪失した友人の話を聞いてあげている自分を想像してみてほしい。

このように心理的な距離を置くことで、感情と切り離して状況をより合理的に判断できる。自分自身から距離を置けば、ネガティブなセルフトーク(心の中のつぶやき)が的を射たものかどうかを検証して、よりバランスのとれた現実的な視点に置き換えることが可能になる。あなたの友人は、あなた自身より思いやりがあるかもしれない。

4. セルフトークから距離を置く

心の中でつぶやくときは、一人称ではなく、名前や三人称を使って、第三者のことを話しているかのように状況を表現しよう。なぜルーシーはこんなことをしたのか、どうして彼女はそんなことができたのかといった具合だ。二人称を使ってもいい。こうすることで、合理的な思考が促進される。起こったことやこれから起こることについて感情的になったり感傷に浸ったりせず、決まりの悪い思いをしたり恥をかいたりする事態を避けられる。

日々進化を続けるキャリアの要求の中で、不安は克服できる課題だ。距離感テクニックを習慣に落とし込めば、自分の状況をより明確に把握し、ストレスを軽減し、より冷静な考え方で困難に立ち向かうことができる。職場における不安のコントロールとは、ストレスを完全になくすことではなく、戦略を立ててストレスを効果的に乗り切り、心と体の健康と幸福を維持することだという点を忘れてはならない。

forbes.com 原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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