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2023.09.02 13:00

人の「不倫傾向」を測る10のチェック項目

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人の「不倫傾向」を10のチェック項目で測定できるとした論文が、学術誌Social Sciencesに掲載された。配偶者が不倫をしやすい人物かどうかを見極めるだけでなく、臨床心理士らが夫婦の信頼関係の崩壊を未然に防ぐ貴重なツールとなりうるものだ。
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ルーマニアのアレクサンドル・ヨアン・クザ大学の研究チームは論文で、「不倫は離婚の原因として、そしてカップルがセラピーを受ける理由としても最もよく挙げられるものの一つだ。同時に、カップルセラピーで扱うのが非常に難しい問題でもある」と述べている。

不倫の要因を理解するため、研究チームは先行研究で明らかにされた以下の5つの浮気の動機を基に、不倫傾向を測る指標の候補25項目を作成した。

性的欲求 違う性的体験を求めたり、現在のパートナーと性的な相性が合わないと感じたりすること
感情的不満 親密さ、感情的なつながり、関心、知的刺激の不足を感じること
社会的背景 浮気を誘発するような社会的状況があるかどうか(例えば、異性の同僚と多くの時間を過ごしたり、パートナーから物理的に離れているなど)
態度や規範 性や恋愛に対して寛容な人々に囲まれているかどうか
復讐や敵意 パートナーに対する罰や復讐のために不貞行為に及ぶこと
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研究チームは次に、成人の参加者を対象に、25項目を評価してもらうとともに、不倫に関連する他の質問にも答えてもらった。その結果を高度な統計手法にかけ、「不倫傾向」を測るものとして最も適した10項目を特定した。

最終的な10項目は以下の通り。これを「全くそう思わない」から「とてもそう思う」までの1~6点で評価し、合計スコアが高ければ高いほど、不倫傾向が高いことになる。

1. 配偶者が不貞を働くのであれば、自分が配偶者以外の人と関係を持つのは当然だ
2. 他の人といちゃつくと、自分が欲されていると感じる
3. 配偶者との性的関係がないことは、配偶者以外の人と関係を持つ理由になる
4. 配偶者以外の人と感情的なつながりを感じれば、その人と関係を持つのは妥当だ
5. 配偶者が長期不在であれば、他の人と関係を持つようになる
6. 異性の同僚がいると、婚外交渉の機会が生まれる
7. 配偶者にばれないとわかっていれば、婚外交渉をするかもしれない
8. 婚外交渉を持つのが妥当な状況は起こりうる
9. 配偶者が異性の同僚と親密な関係にあると、自分が他の誰かと関係を持つ可能性は高くなる
10. 既婚の友人が配偶者以外の人と関係を持っていると、自分にもそれが起こりうると思える

研究チームは「この研究の主な目的は、婚姻関係にある異性愛者の不倫傾向を、5つの主な不倫の動機に基づいて測定する尺度を開発することだった」と説明。「ここで開発・検討された手法は、人々の不倫に対する動機の強さ、すなわち、ある状況下でそのような行動に走る心理的傾向や感受性を測定するものだ」と述べている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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