米トーク番組の司会者5人が共同ポッドキャスト スト影響のスタッフ支援

米ニューヨークで、脚本家ストに参加してピケを張る人々にアイスクリームを配るスティーヴン・コルベア(lev radin / Shutterstock.com)

米ニューヨークで、脚本家ストに参加してピケを張る人々にアイスクリームを配るスティーヴン・コルベア(lev radin / Shutterstock.com)

全米脚本家組合のストライキが始まって以来、放送を休止している米国の人気深夜トーク番組5本の司会者が、共同でポッドキャストシリーズを立ち上げた。収益は番組スタッフに寄付される。

プレスリリースによると、スティーヴン・コルベア、ジミー・ファロン、ジミー・キンメル、セス・マイヤーズ、ジョン・オリバーはスポティファイと提携し、「現在進行中のハリウッド・ストライキの背後にある複雑な問題」を議論するポッドキャスト「Strike Force Five(ストライキ・フォース・ファイブ)」を制作した。

ポッドキャストは、5月から5人が週に1度集まりストライキの状況について交わしてきた「可笑しくも興味深い会話」から生まれたもので、少なくとも12回の配信が予定されている。初回エピソードは30日、スポティファイを含む主要プラットフォームで配信された。

全米脚本家組合がストライキに突入してから120日以上がたっており、深夜トーク番組もこれに合わせて休止が続いている。米公共ラジオ(NPR)によると、ファロンとマイヤーズは、5月に自身の番組が放送休止となり、テレビ局からスタッフへの報酬支払いが停止された際、脚本家以外のスタッフに1週間分の給料を支払っていた。

5月に脚本家ストが始まった直後には、映画俳優組合もストライキに突入した。そのため、深夜トーク番組が脚本家なしで復活したとしても、ストライキに入っている俳優たちは出演作品の宣伝ができないため、トーク番組側はゲスト出演者の確保が難しくなる。

ストライキは、組合と製作会社との契約交渉が決裂したことで始まった。組合側は、2次使用料を含む報酬の増額、人員の拡充、人工知能(AI)により業務に生じる影響からの保護などを要求した。カリフォルニア州立大学ノースリッジ校のトッド・ホームズによれば、ストによるカリフォルニア州経済が被った損害は、8月上旬時点で推定30億ドル(約4300億円)に上る。

forbes.com 原文

翻訳=上西雄太・編集=遠藤宗生

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