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2023.08.31 09:00

ソフトバンク出資のBetter.com、念願のSPAC上場初日に株価94%急落

ガーグは以前から、2014年に自身の家を購入するためのローンが組めなかったため、住宅ローンの頭金として貯めた資金で会社を立ち上げたと主張してきた。しかし、2020年のフォーブスの調査によると、彼は複数の訴訟に直面しており、その中には、彼が以前立ち上げた不動産ファンドの投資家が、ガーグがベター社を立ち上げるために、資金を不正流用したとの訴えが含まれていた(ベター社は7月のSECへの提出書類で、このスキームからの資金が同社のシードラウンドの資金に流用された「可能性がある」ことを認めていた)。

2年間で10億ドル以上の損失

Zoomでの解雇騒動の後、ガーグは1カ月の休職を余儀なくされた。その後、彼はCEOに復帰したが、幹部や経営陣の離反が相次ぎ、社員の離職率は急上昇した。

7月のSECへの提出書類に記載された同社の社内カルチャーのレビューでは、ガーグのリーダーシップに問題があっただけでなく、ずさんな財務管理が常態化していたことが記されていた。シティグループとバークレイズは、ベター社のSPAC上場のアドバイザーを務めていたが、同社が帳簿の監査を拒否したことを理由に撤退した。

目論見書によると、ベター社は過去2年間で10億ドル以上の損失を出しており、2023年の年初からの3カ月間にも8900万ドルの損失を出していた。一方、四半期の売上はわずか2100万ドルだった。

しかし、同社の筆頭株主で37%の議決権を保持するガーグは、非常時のための蓄えを確保しているようだ。彼は年俸75万ドルに加え、会社から4100万ドルの貸し付けを受けている。しかし、この借金の返済は、SPACとの合併が決まれば「一部免除」が検討されることになっていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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