世界を熱狂させるXGの「愛と個性と連帯」が共存する未来

JURIA:練習生のころ、ものすごく練習して少しうまくなったとしても、SIMON(エグゼクティブ・プロデューサーのJAKOPS)さんから「少しの成長で満足をするな」と教えられてきました。この考え方は、いまでも大事にしています。成長したと思っても、もっと大きな目標に自分たちは向かっていかなければならない、と。

いまはワールドツアーが最も大切な目標です。いちばん近い目標でもあり、叶えるのが楽しみ。XGをまだ知らない、世界中の方々に私たちをちょっとでも知っていただいて、私たちが与えられる勇気や力を、より多くの人に届けたいですね。

自分を愛して、一緒に成長していこうね

──ワールドツアーをはじめ、たくさんの夢や目標がありますが、どうなれば「成功」したと言えるのでしょうか。

JURIN:グラミー賞の受賞や(世界的大規模フェスである)コーチェラへの出演など形に残るものは、自分の自信になり、意味があること。その達成感も大事な一方、それまでの過程がいちばん自分を成長させてくれます。だからこそ、「過程がどうあるか」が成功を感じるポイントとして大事だと思います。
JURIA(左) MAYA(右)

JURIA(左) MAYA(右)


COCONA:結果にもこだわりたいし、賞もとりたい。それは当たり前として、いちばん大事にしたいのは、私も「過程」です。自分たちがどういう気持ちで取り組むのか、自分たちがどういう思いの強さと、どういう気持ちでやるのかが、将来、音楽人生、アーティスト人生を振り返ったときにいちばん重要になる。「この時間、最高だったな」「このときの自分たち、カッコよかったね」と言えることが、おばあちゃんになったときの宝物になると思うんです。

練習生のときもそうでした。デビューが目標でしたけど、いちばんの思い出は、SIMONさんに指導された時間や指導されて自分が変わった瞬間や、みんなと一週間毎日徹夜してつくったダンスのコンテンツ。その「過程」だったり、「やる意味」を大切にしたいです。
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──XGのメンバーが30歳になるのは約10年後。10年後はどうありたいでしょうか。

JURIN:「意味があることをしたい」ということを人生で大切にしています。何をやるにしても自分が納得したいし、自分の意思があることが重要だということは、XGのみんなも共通していると思います。
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文=竹田ダニエル 写真=SASU TEI

この記事は 「Forbes JAPAN 2023年10月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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