世界を熱狂させるXGの「愛と個性と連帯」が共存する未来

──XGが世界で愛される理由は、「連帯」や「自己肯定感」をテーマに掲げていることが共感や勇気につながるからだと感じます。「私たちは輝いている」という楽曲のテーマや活動方針が世界のZ世代から支持されています。競争が激しいなか、どう自分を好きでいるか、どうセルフラブを実行しているのでしょうか。XGの好きなところ、そして自分の好きなところはどこでしょうか。

JURIN(左) CHISA(右)

JURIN(左) CHISA(右)

JURIN:場や空間の雰囲気や、自分たちにしかわからない「宇宙人」のように他の人と違うところ、メンバー間での家族のような絆を大切にしています。XGはその見えない絆を「へその緒」って呼んでいます。チーム名の由来になっている「Xtraordinary」とは、「常識にも枠にもとらわれることのない」という意味があります。何かにとらわれず自分たちのスタイルで貫くところがXGの好きなところです。

自分の好きなところは、自分のなかにいろんな自分がいること。常に変わり続けたいというモットーが個人的にあって、同じ自分も嫌だし、常に新しいことに気づきたいし、新しいことを学びたい。いろんな刺激が欲しいタイプなので、ずっと変わり続けたいなっていう向上心を持っているところが好きです。

HARVEY:私が大事にしているのは、どんな自分でも、とにかく愛するということ。自分自身を愛していないと、周りの人からの愛も受け取れない。自分を愛していると、その分、自信が勝手に湧いて、気がつかないうちに、さまざまなオーラをいろいろな人に届けられているなと思っています。そういうことを、ファンの皆様にも大事にしてほしいです。「自分を好きになる」ことも、「大好き!」とまでいかなくても、「好きなことをしている自分が好き」となれることが大切だと思いますね。

また、「メンバー同士で自信を伝染させる」のが私たちのスタイル。幸せに、生き生きしてることが人生のいちばんの楽しみなので、メンバーで伝染しながら、みんなの自信やセルフラブが大きくなっていきました。

COCONA:私は「愛と自信」をモットーにしているので、「COCONAはどうしてそんなに自信があるの?」とファンの方から質問されることもあります。ただ、自分も自信であふれているわけではありません。完璧な自分ではないし、自分も一緒に成長していきたい。でも、いまの自分も好きだし、成長する過程が好きなんです。

成長する過程、新しい自分になる過程。いますぐ自信を持つのが大事ではなく、自信を持つために自分がどうやって努力していくか、どういうプロセスを踏んだのかが大事。完璧になるまでの道が楽しい時間だからこそ、「自信を持とうね」って伝えていきたいですね。
次ページ > みんなと手をつないで歩いていくこと

文=竹田ダニエル 写真=SASU TEI

この記事は 「Forbes JAPAN 2023年10月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

連載

30 UNDER 30 2023

ForbesBrandVoice

人気記事