たとえば、脅威のひとつが消費者需要の落ち込みだとしたら、製造拠点を移転させるなどして自社製品のコストを3割下げることは可能だろうか? それによって、製品を3割安く価格で販売できるだろうか? また同様に、この演習は社内の隠れた強みの発見にもつながる。たとえば、この演習を通じて製造や価格面で優位に立っていることが明らかになった場合、その強みをすぐに生かせる方法を考えよう。
この演習を通じ、社員に「普段は言いにくいことを言う」許可を与えることで、自社の事業が持つ脆弱性を認識するのに役立つ。また、モチベーションが下がったりフラストレーションを感じている社員の気分を改善することにもなる。そういう社員を意識的に選んで、参加させよう。また新入社員も、貴重な客観的視点を提供してくれるだろう。最悪のシナリオを想定して計画を立てることで、先の混乱に備えることができる。この演習を日常的な活動にすることで、2024年以降も企業が生き残り、繁栄していくために必要なレジリエンスとアジリティのスキルを身につけることができるだろう。
(forbes.com 原文)