AI

2023.08.30 14:30

トルコ発のAI企業「インテンスアイ」の評価額が3億ドルに上昇

安井克至

Getty Images

人工知能(AI)分野で注目のスタートアップIntenseye(インテンスアイ)が、評価額3億ドル(約440億円)で新たな資金調達を実施しようとしている模様だ。複数の情報筋がフォーブスに語ったところによると、創業5年の同社のシリーズBラウンドは、ライトスピード・ベンチャー・パートナーズが主導するという。

インテンスアイは、AIを用いて職場の画像や動画を分析し、安全上の問題を特定している。ここ最近のAI企業に対する投資家の熱狂の中で、同社の資金調達は大きな関心を集め、この取引はわずか数日でまとまったと関係者は述べている。情報筋によると、同社は今回のラウンドで6500万ドルの調達を予定している。

インテンスアイは、フォーブスのコメント要請に応じず、ライトスピードはコメントを拒否している。

2018年にイスタンブールで設立されたインテンスアイの共同創業者のSercan EsenとSerhat Cillidagらは、以前はソニーのトルコ支社でAIエンジニアとして勤務していた。同社のソフトウェアは、工場などの監視カメラの映像を分析し、作業員が適切な保護具を着用しているかなどの問題を特定する。

現在はニューヨークに共同本社を構えるインテンスアイの顧客には、コカ・コーラや英国の繊維コングロマリットのCoats(コーツ)などが含まれる。同社は2022年のフォーブスの「AI50」に選出されていた。

インテンスアイは2021年にInsight Partnersが主導したシリーズAで2500万ドルを調達していた。PitchBookのデータによると、既存投資家のAir Street CapitalとPoint Nineが参加したこのラウンドの同社の評価額は1億ドル弱だった。
次ページ > AI分野で存在感増すライトスピードの投資

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事