「自分のアイデアで好きなものを作っていることを楽しんでいますよね。早く手を動かしたい、デザインのコツを教えただけですぐカタチにできる参加者ばかりです。少しでもデザインの知識を持ち帰ってもらえれば」と講師の北沢氏はいう。
会場を提供した千葉大学の理事・副学長の渡邉誠氏は当日、缶バッチマシンを使った参加者たちの作品のプレス担当。IFUTOで何を行なうかその構想段階から参加していた
子供たちの選択肢を増やす真夏の「体験」
2023年度は10日間でのプログラムでは、このデザインのワークショップや授業だけでなく、ZOZOオフィスツアーも行われた。さらにメタバース体験会やキャリアに関するトークショーもあった。プログラムの内容検討には、会場を提供した千葉大学の理事・副学長の渡邉誠氏も参加。今回はデザインによりカタチになった製品が販売されるeコマースの現場まで学べるようにと考えられたという。
缶バッチづくりでデザインの楽しさに気づいた者もいれば、eコマースの現場やメタバースなどに触れ、それが何か感じたもの者もいるだろう。パソコンを介してITに触れたことで、例えばデザイナーやeコマースの運営として、消費する側ではなく製品やサービスを送り出す側に立ってあれこれ考えることもできたはずだ。
プログラムの結果、参加した高校生たちが今後どうなるかはもちろんわからないが、今夏の「体験」は参加者たちのこれからにとって貴重な「種」になるはずだ。