「ガチ中華」に関心のある学生や留学生を中心に意見交換をする集まりで、呼びかけ人の1人である立教大学観光学部4年の二ノ宮彩実さんが、開会にあたって次のようにあいさつした。
「ガチ中華を通じて出会った4人が、これまで活動してきたことや考えてきたことを発表する場で、参加いただいたみなさんと意見交換したいと思っています」
実は、筆者はこの4人のうちの1人で、残りの2人は立教大学観光学部3年の中原美波さんと筑波大学大学院生で中国人留学生の王振一さんである。会場となった図書館の職員で、大学在学中に筆者が主宰する東京ディープチャイナ研究会のメンバーでもあった植田美佳子さんが司会を務めた。
「ガチ中華」を食べる4つのタイプ
ミーティングへの参加者は、「ガチ中華」を愛好する人たちや中国人留学生などで、学生と社会人が半々。2部構成で、第1部は「『ガチ中華』とわたし」と題され、まず前述の4人がそれぞれ約20分、「ガチ中華」について考えていることを発表した。トップバッターは中原さんで、「私を“ガチ”にしてくれたガチ中華ライター活動」というタイトルで始まった。
中原さんは、今年3月から東京ディープチャイナのメンバーとしてウエブライターをしている。小籠包が好きという彼女は、大学1年のとき、中国の学生と「春節料理」という話題でオンライン交流した。2年のときに、東京ディープチャイナ研究会が著した「ガチ中華」の案内書「攻略!東京ディープチャイナ」(産学社)を読んで、メンバーとなった。
発表では、ウエブライターの活動を通じて「これまで知らなかった料理に出会え、ガチ中華の奥深さや料理を提供するオーナーや店員の想いを知ることができた。多くの友人が記事を読んでくれたことでやりがいを感じた。お店に連れていってほしいという声も多く、学生という立場で情報発信することの意義を感じる」と話した。