マイクロソフトはさらに2023年4月、英企業FIDO Techと提携し、ロンドンの水補充プロジェクトに取り組むと発表した。このプロジェクトでは、老朽化した排水管からの漏れを、人工知能(AI)を使って検出する技術が使われる。
FIDOの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のヴィクトリア・エドワーズは筆者に対し「気候変動がサメだとすると、水はサメの歯だと言える」と語った。「水を効率的に供給しなければ、ネットゼロに近づくために必要な変革は実現できない」
水と衛生に関するサービス企業Ecolabのコーポレートサステナビリティ部門上級副社長で、サステナビリティ最高責任者のエミリオ・テヌータはメールで、コカ・コーラやペプシコなどの企業も、水を巡る責任を果たすべく、意義の大きい公約を発表していると述べた。
テヌータはまた、エコラボとマイクロソフトが2020年に共同設立した水レジリエンス・イニシアチブ「Water Resilience Coalition」にも言及した。設立には他にも、アルコール飲料会社のAB InBevとディアジオ、化学工業会社Dow、アパレル会社のGapとPVH Corp.(フィリップス・バン・ヒューゼン)の5社が参加した。
テヌータによると、同イニシアチブには現在、35を超える企業が参加している。業務において水を効率的かつ補給可能なかたちで使用するよう力を入れると表明しているほか、目に見える成果を上げるべく力を合わせている。
「残された時間はあまりなく、実質的な変化を起こすためにはさらなる行動が必要だ」と、テヌータは語った。
(forbes.com 原文)