マーケティング

2023.09.06 09:30

年末商戦に備え、「パーソナライゼーション」に注力する小売企業

Getty Images

サードパーティーCookieデータの欠如

米国では、個人情報保護を目的とした法規制強化が進んでおり、多くの州でこのデータソースが選択肢から消えた。このため現在ブランドは、正確なターゲティングとパーソナライゼーションを可能にする顧客インサイトを収集することに追われており、ゼロパーティーデータおよびファーストパーティーデータの収集への関心が高まっている。
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では、2023年のホリデーショッピングシーズンに向け、ブランドはどこに時間、エネルギー、予算を集中させるべきだろうか。

Forrester(フォレスター)のデジタルビジネス戦略担当バイスプレジデントおよび主席アナリストであるブレンダン・ウィッチャーは、顧客との関係構築を目的とした取り組みを早急に開始することを勧める。

「小売企業は概して、11月とブラックフライデーが近づくにつれ、顧客のコンバージョンについて考えるようになる。だが、今年はこれまで以上に、顧客獲得をもっと早い段階で実現する必要がある」とウィッチャーは述べる。「アマゾンはすでに10月の大規模セールを予告している。他の小売企業もこれに追随し、11月に向けて顧客を囲い込むはずだ」
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ボルトのリポートでは、特に力を入れるべき分野として、モバイル体験の改善、ファーストパーティーデータの収集に役立つロイヤルティプログラムの導入、フリクションレスな決済フロー、ソーシャルコマースやAI(人工知能)の要素を取り入れた、最初から最後までのカスタマージャーニー全体の改善が紹介されている。

Vaimo(ヴァイモ)米国支社で営業担当責任者を務めるクリスチャン・ドライスバックは「卓越した顧客体験を提供する最良の方法の1つは、シームレスな決済機能の実現であり、顧客にとっての障壁を、できるかぎり排除することが肝要だ」と述べる。「サイトを閲覧している人を、購入者やリピーターに(そして究極的には、友人を紹介してくれる人物に)コンバートできるかどうかは、決済プロセスのシンプルさと容易さにかかっている」

ブランドがどの分野に投資を集中させるかにかかわらず、こうした取り組みは、今すぐに着手すべきものと言えるだろう。

forbes.com 原文

翻訳=的場知之/ガリレオ

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