宇宙

2023.08.29 14:00

海王星に新たな巨大「暗斑」 地上望遠鏡で初めて発見

欧州南天文台(ESO)の巨大望遠鏡VLTに搭載のMUSE分光器で観測した海王星の「天然色」画像。右上に暗斑が見える(ESO/P. Irwin et al.)


衝を迎える海王星

現在は地上の望遠鏡にとって、海王星の観測に適した時期にある。2023年9月19日、海王星は年に一度の衝(しょう)の位置に来る。つまり、公転軌道上の地球を挟んで太陽と正反対の方向にくるため、太陽に全面的に照らされた海王星を真正面から一晩中眺めることが可能だ。衝は1日のみだが、その前後1カ月間にわたり、地球から見た惑星の全面が太陽に照らされる。
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大型の双眼鏡や家庭用の天体望遠鏡で見ることはできるが、海王星を見つけるのは難しく、見つけたとしてもその努力の価値なかもしれない。口径10インチ(約25cm)の望遠鏡でも、ちっぽけな青緑色の点のようにしか見えないからだ。

海王星は太陽から約48億kmの距離(地球は約1億5000万km)にあり、現在はうお座に位置している。

forbes.com 原文

翻訳=河原稔

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