メラニア夫人は2021年1月18日、ファーストレディーの退任にあたりお別れのメッセージを公開し「分断を招くよりも、我々がいかに団結できるかに目を向けてほしい」と、自身のイニシアチブ「Be Best」の参加者や米国民に融和を呼びかけたが、それは前大統領の支持者らが議事堂を襲撃した数週間後のことだった。
彼女はまた、2022年5月15日にFoxニュースの番組に出演し、ファーストレディへの復帰の可能性について質問された際に「絶対にないとは言い切れない」と発言し、メディアの報道が偏っていると非難した。
さらにその年の7月21日には、議事堂襲撃事件に関する声明を発表し、1月6日の事件発生当日に自身はその事態を把握しておらず、もしも事件を知っていたなら暴力を糾弾していただろうと述べた。
2022年11月15日にメラニア夫人は夫の2024年大統領選への立候補の記者会見に出席したが、発言は行わなかった。
前大統領の息子のエリック・トランプ(39)とドナルド・トランプ・ジュニア(45)らは、父親を擁護し、トランプ前大統領の選挙活動を支援している。トランプの娘イヴァンカとその夫のジャレッド・クシュナーは、トランプ政権で重要な役割を果たしたが、2024年の選挙運動からは手を引いており、昨年末に「政治の世界で時間を費やすことよりも子どもと家族を優先する」と述べていた。トランプの最初の起訴後、イヴァンカは父親と国のために「心を痛めている」と語った。
旧ユーゴスラビア(現スロベニア)で生まれたメラニア・トランプは、米国外で生まれた2人目のファーストレディであり、米国に帰化した唯一のファーストレディとされている。ニューヨーク・タイムズによると、前大統領夫人は息子や両親、そしてひと握りの旧友たちと親しい間柄を保っている。
メラニア夫人は先日、夫がジョージア州フルトン郡の拘置所に出頭し、顔写真を撮影された際にも沈黙を守っていた。
(forbes.com 原文)