宇宙

2023.08.28 19:00

今年最大の満月「スーパーブルームーン」が土星と接近、今週の夜空

shutterstock.com

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今週「ブルームーン」がやってくる。ブルーといっても名前だけだが(月が青く見えるわけではない!)、8月で2度目の満月(それがブルームーンの定義の1つ)を見ることができる。1カ月に2度の満月は平均2.7年に1度起きるので、稀なことではない。しかし、

・地平線に現れるオレンジ色の満月は常に、目を奪われるほど華麗な光景である。
・土星が最大かつ最も明るく輝いて「スーパーブルームーン」のそばにいる

という2つの理由で、今年は特に見る価値がある。

8月29日月曜日:天王星が逆行開始

この日から2024年1月27日まで、うお座の中の天王星は空の上を逆方向に動くように見える。地球は天王星などの外惑星と比べて、太陽をずっと速く公転しているため、時として追い抜くことがある。すると、天王星が一定期間逆行しているように見える。道路で遅く走っている車を追い抜くときと同じだ。

天王星は84年かけて太陽を公転しているため、「逆行」状態は何カ月も続く。これは視点の問題にすぎず、一部の人たちがいうような人間の生活に対する影響はない。

8月31日木曜日:「スーパーブルームーン」が土星と接近

北半球でこの夏3回目にして最後の満月は「スーパーブルームーン」と呼ばれる。ブルームーンなのは月に2度目の満月であるためで、数年に1度必ず起きる。

そしてこれは2023年で地球に最も近い満月なので、今年最大の「スーパームーン」でもある。地球から35万7344kmの位置で満月になり、1年で最も大きく、最も明るい。

満月の瞬間は日本時間8月31日午前10時36分だが、30日の夕方から31日の明け方にかけては、満月のすぐ近くにある土星を見る絶好のチャンスだ。

8月31日木曜日:夏の大三角

満月の明るい光にも関わらず、北半球にいる人はこの夏の道しるべを見ることができる。明るい3つの星、ベガ、デネブおよびアルタイルからなる「夏の大三角」は9月の頭上に輝くアステリズム(星群。星座ではない)だ。

9月4日月曜日:いるか座とや座

「夏の大三角」の位置がわかれば、その近くにある小さな形の星々を探すことができる。デネブとアルタイルを結ぶ線の左には、小さく輝く星座、いるか座が、アルタイルのすぐ上には小さなや座(矢座)がある。

9月3日日曜日:ヘルクレス座の球状星団(M13) 

月が夜遅く昇るようになった今、望遠鏡を持ち出して、北半球の夏の夜空で最も驚くべき光景の1つを見る時だ。ヘルクレス座の球状星団(M13)に狙いを定めると、約2万5000光年の彼方にある30万個の古代の星々からの光が集まった、ぼんやりと光るまだら模様が見えるだろう。

今週の星空鑑賞の手引:忍耐強くあれ

星はどこへも行かない。初めて星を見る時、方向を見失ったり混乱することが、たぶん何カ月も続くだろう。まったく心配することはない。時間をかけて1つずつ星座について学び、毎回星空を鑑賞するたびに前に習った星座を見つけて知識を積み上げていこう。

時間とともに、膨大な量の知識が蓄積される。夜空は航行可能であり、 知りうるものだ。地球の大陸や国々の地図と同じように、ただし時間はかかる。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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