『失われた週末(The Lost Weekend: A Love Story)』と題されたこの作品は、レノンのかつての愛人のメイ・パンを中心に描かれるドキュメンタリーだ。この映画の中で、彼女は18カ月におよぶ、レノンとの関係について語っている。当時、彼女はまだ23歳で、レノンとオノ・ヨーコのアシスタントを務めていた。
この映画は、1973年から75年にかけてヨーコと別居状態にあった当時のレノンの姿を、ニューヨークの中国系米国人の家庭で育ったパンの目を通して描いている。
パンとレノンが恋愛関係にあったのはわずか1年半だったが、その恋はビートルズの解散以降のレノンに大きな影響を与えたようだ。パンはレノンのクリエイティブな面だけでなく、息子のジュリアンとの交流を手助けするなど、私生活でもレノンを助けたと伝えられている。また、当時のレノンは、過度のアルコールや薬物の使用で荒れていて、時にはパンに暴力をふるったなどの内容も含まれている。
『失われた週末』は、昨年6月に米国のトライベッカ映画祭でプレミア公開された後、10月13日にブルーレイディスクとデジタル版がユニバーサル・ピクチャーズ・ホームエンターテインメントから発売されることが決まったとDeadlineは報じている。
この映画を通じ、間もなく世界中のビートルズとレノンのファンが、これまで語られることのなかった物語を見ることになる。パンはDeadlineの取材に対し「50年の時を経て、ようやく私の目と声を通して、ジョンと私自身の物語をわかち合うことができる」とコメントしている。
(forbes.com 原文)